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日本の人口減少問題の解決策として、「移民による解決」をとても丁寧に記しています。確かにその通り、と思う一方で、都市から移住してきた日本人でさえもしっかりと受け入れることのできない過疎地域の話（移住してきた人に対して、自分たちのルールを押し付ける、村八分にする、下働き的に使ってしまう…などなど）を見聞きするにつけ、「それ以前の話で無理じゃね？」と思う自分もいます…。

社会人になったが、改めてマクロ経済学を勉強しようと思い、本書を購入しました。学生時代に勉強した記憶をたどりながら、本書を読み続けるうちに、曖昧な記憶がよみがえり、昔勉強した内容も思い出したのと社会人になってからの経験を合わせて、本書を読んだ結果、知識の向上につながりました。

この本は、MMTをわかりやすく、解説している本ですね。 MMTについては、いろんな本が出ていますが、それぞれ、批判を受けていくうちに、修正がなされて、さらに、パワーアップした理論になっていますね。 そもそも、経済学の歴史から、MMTは、現代に、求められた理論だと思いますね。 アダムスミスが供給したら、需要が増えるという神の見えざる手を発見→１９２９年にケインズが世界恐慌には、政府が需要を作らないと、供給が対応できない。→１９７０年代の石油ショックによって、フリードマンやハイエクが、ケインズではダメで、供給重視の新古典派理論を打ち出す。しかし、経済格差が広まって、また、需要重視の理論がもう、３０年も前から、求められてきたのです。それが、MMTという財政政策と金融政策の両方で、需要を作って、景気をよくして、経済格差をなくすというメリットがある理論が生まれたのです。しかも、この理論は、日本が３０年もGDPが成長できないで、困っている様子を、外国から見て、不思議だと思っていた外国人の経済の専門家から、生まれたので、皮肉としか言い様がありませんね。ある意味、日本経済の停滞が新しい理論を作る下地になっていますね。 ともかく、MMTは、物価目標がある国では、ハイパーインフレにはならないと思いますので、有効な理論だと思いますね。 ただ、デメリットは、国債を発行するには、限度があるということですね。５０００兆円も刷っても大丈夫とか、言う人がいましたが、それは、無理です。ちゃんと、デフレギャップ（需要不足）の金額や物価目標の分だけで、お金を刷る量を収めておかないと、インフレで困ることになります。 MMTの理論には、メリットとデメリットがあるのですから、筆者も、メリットだけでなく、デメリットもしっかりと、書いてほしいと思いますね。そうでないと、訳のわからない理論として、相手にされなくなりますからね。 いろんな突っ込みがはいるMMTですが、この本では、優しく丁寧に説明しているので、とても、わかりやすい本になっていますね。また、電子書籍化してもらえて助かりました。なかなか、電子書籍化してもらえなかったので、ずっと、読めなかったのですが、助かりました。 あとは、MMTが経済学の歴史の需要重視の必然性のある理論だという事を書いてもらえると、読者は、わかりやすいと思いますね。